伏見関数と密度行列のQ表示についての覚書

量子統計力学における基本的概念はvon Neumanによって導入された密度行列ρ(q,q’)である。von Neuman自身は混合状態だけでなく純粋状態にも適用される概念として導入している。密度行列は配位空間に足を持つ行列である。密度行列をWigner-Weyl変換して作った…

中学時代のブラスバンドクラブと恩師の思いで

2017年4月30日の「題名のない音楽会」はブラスバンドが特集されていた。そこでホルストの「吹奏楽のための組曲2番」が演奏された。(因みに、私は「1番」の方が好きでときどきクラリネットのパートをリコーダーでときどき演奏する。)そこではユー…

L. ド・ブロイの貢献そして朝永「量子力学」が名著であること

量子力学の形成過程を最近勉強しなおしている。 量子力学(Quantum Mechanics)形成には二つの流れがある。一つは、ボーアの対応原理を発展させたハイゼンベルグ, M.ボルン-P.ヨルダン, ボルン-ヨルダン-ハイゼンベルグの行列力学の流れ。これはボルンによりQ…

「カルテット」を垣間見ての感想

TBSテレビドラマ「カルテット」の最終回。最後の方で音楽に挫折した聴衆からの手紙が読み上げられる。君たちの演奏はひどい、揃ってない、ボーイングが一致していない、、、要するに音楽ではない、煙突から出る煙りのような何の意味もない排出物である。それ…

WKB

量子力学の半古典論(準古典論)として使われるWKB法は\hbarの展開でシュレーディンガー方程式の解を近似していく理論である。2階の微分方程式を1階の方程式に帰着させるので特異摂動論になる。そのため\hbarの展開は素朴には漸近級数展開になっていて収束…

エドマンド・バーク

エドマンド・バークを長い長い逡巡の末、最近読んでみた。ただし、「新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき」(佐藤健志訳 PHP 2011年)による。逡巡していたのは、少数の例外を除いて、これまで読んだほとんどの著書でこのバークを「とんでも…

山下誠子句集「富士に添ふ」感想

俳人協会会員、「橡」同人の山下誠子さんから初句集「富士に添ふ」を献本していただいる。山下さんとはある偶然のきっかけで親しくお話ししていただくようになっていた。献本という思いがけない感激に、その日のうちに通読し、心に残った句を日記に書き留め…

ブログを始める:宗達

読んだ本や考えたことについて、公開を前提としてブログを書くことにした。Hatena日記は一部の人にのみ公開されているが。 古田亮著「俵屋宗達 琳派の祖の真実」(平凡社新書518, 2010年)を読んだ。著者の主張はおおざっぱに言うと、宗達を琳派に入れるな、…