物理屋の不定期ブログ

読書感想を中心とした雑多な内容のブログ。拙著「量子力学」に関係した記事も含む。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エドマンド・バーク

エドマンド・バークを長い長い逡巡の末、最近読んでみた。ただし、「新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき」(佐藤健志訳 PHP 2011年)による。逡巡していたのは、少数の例外を除いて、これまで読んだほとんどの著書でこのバークを「とんでも…

山下誠子句集「富士に添ふ」感想

俳人協会会員、「橡」同人の山下誠子さんから初句集「富士に添ふ」を献本していただいた。山下さんとはある偶然のきっかけで親しくお話ししていただくようになっていた。献本という思いがけない感激に、その日のうちに通読し、心に残った句を日記に書き留め…

ブログを始める:宗達

読んだ本や考えたことについて、公開を前提としてブログを書くことにした。Hatena日記は一部の人にのみ公開されているが。 古田亮著「俵屋宗達 琳派の祖の真実」(平凡社新書518, 2010年)を読んだ。著者の主張はおおざっぱに言うと、宗達を琳派に入れるな、…