物理屋の不定期ブログ

読書感想を中心とした雑多な内容のブログ。拙著「量子力学」に関係した記事も含む。

薪ストーブと囲炉裏のある喫茶店:サイフォン式コーヒーと炭火で焼くぜんざい用餅

先日、大津市田上地区桐生にある喫茶店、「ふくろう珈琲店」に行ってきた。マスターが定年後始めた喫茶店。そういう夫婦を特集する全国ネットのテレビでも取り上げられたことがあるらしい。それで以前から妻から行ってみようと誘われていた。実は、金、土、日しかやっていない。そして、今日が今年最後の日だった。
 草津川の土手を下った小さな農家か倉庫を改装した和風の建物。入口にふくろうの陶器があり、「ふくろう珈琲店」と書かれた大きい木の看板が掛かっている。

「ふくろう珈琲店」玄関
中に入ると、何と囲炉裏そして薪ストーブ!がある。

ふくろう珈琲店の薪ストーブ

炭火の囲炉裏と薪ストーブ。広い窓際に並ぶ一人席。

囲炉裏とピアノ
 
妻はコーヒー、私はぜんざいを頼んだ。しばらくすると、マスターが理科の実験用具のようなものを持ってきた。アルコールランプとコーヒー用サイフォンだ。それも一人用のかわいいサイフォン。驚いたことに、この店では客がサイフォンを使って自分で入れるシステムなのだ。サイフォンで入れるのが何十年ぶりだった妻も戸惑って、途中でマスターを呼んでやり方を確認していた。普通の濃さは30秒、濃いのは1分待って、というアドバイスももらった。
 私のぜんざいは、まず、小さな長方形のお餅と金網が来た。ぜんざい用のお餅を客である私が目の前の囲炉裏に金網を掛けて炭火で焼くのだ。楽しい。
 食べ終わった後、何気なく薪ストーブの方に目をやると、マスターが薪を補充していた。大きく燃え上がる炎。見ていると、意外や、目が離せなくなる。ゆらゆら揺れる炎が何か自ずと心の奥を引き寄せるようで、見ているととてもリラックスする。そう言えば、キャンプの焚火はずっと見ていても飽きないのでキャンプがやめられない、とテレビで誰かが言っていた。このことか!と思うと同時に、子供の頃や学生時代焚火をして楽しかったことを思い出した。
 
 レトロでとても落ち着く喫茶店。今回が初めてだったが、また必ず来ようと思った。