物理屋の不定期ブログ

読書感想を中心とした雑多な内容のブログ。拙著「量子力学」に関係した記事も含む。

8年前のクリスマスの約束:小田和正と和田唱が歌った「恋のフォーチュンクッキー」の衝撃

今年は小田和正の「クリスマスの約束」がなくて残念だった。この歌番組は歌がうまい才能ある実力者が小田和正とデュエットしたり合唱・合奏するので、知っている歌を音楽的に深いところで堪能できる楽しさがあった。その典型が8年前、小田と和田唱が歌った「恋のフォーチュンクッキー」。以下は、その8年前の聴いた直後の私の感想に少し手を加えた文章。

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クリスマスイヴ恒例の小田和正クリスマスの約束」を録画で鑑賞した。小田和正だけでなく共演者とそこで演奏される歌の音楽性の高さから素直に楽しむことができる。家内は今年はライブでずっと見ていた。私は、年上の小田和正のいつまでも衰えない声と歌唱力に感心し激励も受けている。それで忘れないでいる年はよく観ている。
 しかし、今回の感動、いや、衝撃が訪れたのは「恋するフォーチュンクッキー」を聴いたときだった。そう、あのAKB48で有名な曲。大体、AKB48という企画に、少し穏やかに表現して、馴染めない私はテレビでAKB48が出ると即座にチャンネルを変えたりテレビを消したりしていた。だから、この曲はなんかがやがやした曲だな、という印象だけで、興味もわかずちゃんと最後まで聴いたことがなかった。
 ところが、小田和正和田唱の二人が歌う「恋するフォーチュンクッキー」は全然別物に聞こえた。この2人の演奏でメロディーラインが如何に新鮮で高度なものであるかがよく分かった。世界に通用するすばらしい名曲なのではないかと思ったほどだ。あわててウィキペディアで作曲者を調べると伊藤心太郎という人だった。
 ジャニーズやxxx48など(下手な歌手)が歌っていて正当に評価されていない曲でも、実は隠れた名曲がたくさんあるのではないだろうか? 大体、こういう「売れる」歌手には第一級の作曲家、作詞家、編曲家が関わることが多いことを、昔、松田聖子のときに気が付いた。アイドル歌手の中では特別に声量があって歌のうまい松田聖子とジャニーズやXXX48と比べたら松田聖子に悪いのだけれど。全盛期の松田聖子の歌詞は松本隆、作曲は大瀧詠一細野晴臣呉田軽穂松任谷由実)、財津和夫等々である。これらの曲は詞の内容も深いし、曲もすばらしいものが多い。
知っているつもりでも知らないことがまだまだあるものだとつくづく思った。
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